FINE WINE WAY コラム詳細
2022年4月13日
赤でも白でもない、迷った時の万能ロゼ。
みなさんはロゼワインってどんなイメージをお持ちですか?
「甘口っぽい?」
「色がキレイ。」
「春によく見かける、桜のイメージ」
日本ではまだまだ馴染みが浅いロゼワイン。
実はヨーロッパ各地、特にプロヴァンスやアメリカなどでは、夏はロゼワイン一色!だったりします。
ロゼワインの作り方
そもそもロゼワインとはどんな風に作られるのかご存知でしょうか。
赤と白の間の色。
「もしや混ぜている!?」
混ぜません。
ヨーロッパの法律では出来上がった赤ワインと白ワインを混ぜてロゼワインとすることは禁止されています。でも例外としてシャンパーニュにだけ、出来上がった白ワインに赤ワインをブレンドする「アッサンブラージュ」が認められています!
「じゃーどうやって作られるの?」
代表的なものは2パターンあります。
簡単に説明すると、
1)黒ブドウを搾って少し色のついたジュースにして白ワインの作り方をするか(直接圧搾法)、
2)赤ワインをつくる工程途中で、色づいたら果汁を抜いて、そこから発酵を進めるか(セニエ法)
のどちらかが流通する8割方~ロゼワインの作り方です。
一部、収穫後にそのまま黒ブドウと白ブドウを区別せずに一緒に醸造をするという混醸法という製法が取られるロゼワインもありますが、今はほぼほぼ見かけません。
上に記した1と2、色合いにも差があり、2のセニエ法のほうが色濃く抽出されることが多く、淡―――い色のロゼは、1の直接圧搾法というパターンが多いです。
味わいの違いについては、人それぞれなので言い切れませんが、途中まで赤ワインをつくるように果皮(生産者によっては梗なども)を浸漬しているセニエ法の方が、濃さも加減が出来たり旨味も複雑味ものる印象。先に果汁として搾ってしまう直接圧搾法は、すっきりさっぱりした味わいになる印象です。
ロゼワインって万能選手
1970年代、日本では甘口のワインが好まれて飲まれていました。もともと酸味が苦手な日本人には、辛口や酸味の強いワインは受け入れられず、もっぱらドイツの甘口白や、フランスの甘口ロゼ、ポルトガルの甘口ロゼなどが日本の市場に出回っていました。
ここが、
「ロゼって甘いんでしょ?」
というイメージにつながるわけです。
もちろん今でも甘口はあります。でも辛口の方が多いのです。
世界最大のロゼワインの産地でもあるプロヴァンス。一般的に早飲みタイプでフレッシュな辛口のワインがつくられることが多いんですよ!
プロヴァンスやアメリカなどでは、キンキンに冷えた辛口のロゼワインを前菜、サラダなどとあわせて海辺で、テラスで、リゾート地で飲むわけです。(想像するだけでおいしい!!!)
前菜はエビやイカ、トマト、オリーブなどを使ったマリネや、サーモンと玉ねぎのカルパッチョなんてよさそう。プロヴァンスだし、ラタトゥイユにあわせるのもいいですね。
キンキンに冷やしたロゼなら、BBQでも最高だろうなぁ。お肉にも野菜にも合うだろうなぁ。火の通ったお魚、アクアパッツァもいいですね。私はよく、簡単アクアパッツァ風をサバ缶で作りますが、よくロゼを合わせていまーす。
そう、ロゼワインって万能なんです。どんなお食事も素敵なシーンに変えてくれます。
「万能ロゼ」でいろいろなお料理楽しんでみませんか?
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