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人気のオレンジワインを楽しみたい。

オレンジワインってよく聞くけど、そもそもなんだろう??

果物の「オレンジ」を使って醸造するわけではありません。

ではなぜオレンジワインと呼ぶのでしょう。

通常白ワインの場合、ブドウから果汁を搾るときに果皮は取り除きますが、オレンジワインは、赤ワインの製造法のようにブドウの果汁と皮、種を漬け込んで醸します。

果皮などを付け込むことによって、色合いは果皮や種から抽出されオレンジ色となり、

様々な風味、旨みが加わり、タンニンやスパイスシーさ、複雑味、奥行き、厚みが抽出されます。

いまでは様々な飲食店でも酒屋さんでも当たり前のように取り扱いをしている「オレンジワイン」。

このオレンジワインは、「自然派ワインブーム」の派生として流行し始めたといってもいいかもしれません。

赤ワインを醸造するとき、必ず「醸し」という作業を行います。これは、発酵の途中で果皮から色素のアントシアニンを、種子から渋みのタンニンを抽出するためです。

生産者によって醸し期間は様々。

その「醸し」作業をすることで、タンニンが有害菌、雑菌の繁殖等からワインを守ってくれるのですが、

白ワインを醸造するときは、果皮や種子を取り除いてから、圧搾をして、ジュースを発酵させます。ですので、「醸し」作業がないわけです。

ワインを守ってくれるタンニンが赤ワインより少なく、醸しもしない白ワインは、亜硫酸を入れて、雑菌繁殖を防ぐ、という醸造が昔から一般的でした。

白ワインの産地として名声を確立していた、イタリアのフリウリワインの生産者たちは、1994年ころに毎日のように会っては意見交換をしていました。

その生産者たちとは、今や醸しワインといえば、名前を外すことのできないグラヴネルやラディコンなど。

そんな彼らが尊敬するのは、

ブルネッロの巨匠ジャンフランコ・ソルデーラ

モンテプルチアーノダブルッツォの名手エドアルド・ヴァレンティーニ

クラシックバローロの最高峰バルトロ・マスカレッロなど赤ワインの生産者たちでした。

彼らは尊敬するソルデーラと夕食を共にした際、「いかにブドウに何も加えないでワインを造るか」という議論をしていたそう。

「ジャンフランコは楽でいいよ、赤ワインはマセラシオン(醸し)をするから、タンニンがワインを守ってくれるだろ」

と言うとソルデーラは

「じゃあ、なぜ君たちもマセラシオンしないんだ?」

と言ったそう。

そこから彼らは、木樽を使い、アンフォラを使い、様々な方法で白ワインをマセラシオンをし始めました。そうすることでタンニンを作り、亜硫酸を減らし、より土地のテロワールを表現し始めます。

さらに、そこに目を付けたのが、自然派ワインの生産者たちです。

彼らは、白ワインをオレンジワインとして造ることで、自分たちのワインへの添加物を少なくすることができました。

そうして添加物の少ない最新のワインとしてナチュラルワインブームに乗り、世間に認知されはじめました。

白ワインだとどうしても弱い、赤ワインだとどうしても強すぎてしまう、等の問題を簡単に解決してくれるのがオレンジワインです。

日本のような多様性のある食文化にはオレンジワイン1本でいろんな食事にマリアージュしてくれます。

あわせるのが難しいといわれる、エスニック、香辛料系のお料理にあわせるワインとしても重宝され始めています。

Fine Wine Wayでは様々な国の様々なオレンジワインを取り扱いしております。

皆様好みのオレンジワインが見つかれば幸いです。色々お試しください。

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