ファーストドロップ 「2%」バロッサシラーズ 2020
2%のモスカテルが、このワインの味わいの「鍵」になる!
First Drop 「2%」Barossa Shiraz 2020
ロンドン大学の地理学専攻の学生だったマット・ガントは、著名なワインライターでもある講師、ティム・アンウィンが開講した『ぶどう栽培の歴史地理学』と呼ばれているコースを受講しました。毎回テイスティングを含んでいたその授業は最後にブルゴーニュとシャンパーニュでの2週間にわたる現地学習で締めくくられ、マットは大いに感銘を受けました。人生をワイン造りに賭けようと決心した彼はワイン造りに関りながらニュージーランド、スペイン、イタリア、ポルトガル、米国を転々とし、最後にオーストラリアにたどり着きました。
セント・ハレットでオーストラリア人のジョン・レサスと出会った彼は、意気投合し、2人でワイナリーを立ち上げる事を決意しました。そして2005年に「ファースト・ドロップ・ワインズ」を設立します。
当初彼らは固有の畑や醸造設備を持たずにスタート。ぶどうは常に最高の状態のものを得るためにすべてバロッサ・ヴァレーとアデレード・ヒルズの信頼のおける契約農家から買い付け、醸造は他のワイナリーの設備を借りて行なっていました。
立ち上る黒い果実のアロマに、土やスパイスの香りがあり、リッチでふくよか、濃い黒系ベリーのような果実味、ダークチョコレートやココア、タバコや墨のようなニュアンス、しっかりとしたタンニンが感じられます。
2%だけ使用されているのモスカテルが重たい味わいの中に酸味を加え、ベースにある果実味を支えています。そう、このたった2%がこのワインの鍵となっているのです。
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