エレーナ・ジュゼッペ ランゲ・ネッビオーロ 2021
名門の薫陶を受けた若き醸造家が造る、日常のランゲネッビオーロ
Ellena Giuseppe Langhe Nebbiolo 2021
エレーナ・ジュゼッペの畑はバローロ5大産地の1つ、ラ・モッラ村にあります。 所有する15ヘクタールの地所の内8ヘクタールがヘーゼルナッツの畑、 2ヘクタールが山林、5ヘクタールが古くからのぶどう畑になっています。
1966年、ラ・モッラで長年小作人として働いていたフランシス・エレーナと 弟ジョヴァンニが、ローマのパリウッツィ家からこのぶどう畑を含む地所と家屋を購入したのがエレーナジュゼッペのスタート。
家屋には、19世紀に使われていたワインの醸造設備が残されており、 育てたぶどうを周囲のバローロの生産者に売りながら、いつか自分達の手でこのぶどうからワインを造りたいという夢を抱く様になりました。
フランシスの抱いた夢は息子のジュゼッペ、さらにその息子のマッテオへと受け継がれて行きます。
マッテオは祖父と父、そして自らの夢を実現すべく、大学を卒業するとラ・モッラにあるモダン・バローロの名門、エリオ・アルターレの門をたたきます。
エリオの下でワイン造りを学んだマッテオは、さらにバルベーラの名手、ロッケッタ・ ターナロのブライダ(ジャコモ・ボローニャ)でも修業を重ねました。
そして2009年、マッテオが家に戻ると彼らは自分達のぶどうで、初めて自らの手でワインを仕込み、 40年以上抱き続けてきた夢が、ついに現実のものとなりました。現在ジュゼッペが畑を管理、マッテオが醸造をしています。
収穫は10月初めに手摘みで行ないます。プレス後果皮と共に7~10日間野生酵母で発酵させます。ピジャージュは頻繁に行ないます。マロラクティック発酵はステンレスタンクで行い、その後2年物のフレンチオークのバリックで、12ヶ月間熟成させます。さらに濾過せずに瓶詰めし、3~6ヶ月間熟成させます。
樹齢の若いネッビオーロから生まれる 鮮やかなルビーの色合い、香りにはスミレやスパイスのニュアンスが感じられます。口当たりは柔らかく、新鮮な 果物の風味に続いてやわらかな酸味とタンニンが広がります。余韻にはレッドベリーやラズベリーのシロップ浸けのような甘い香りが残ります。
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