カステル・ノアルナ　ノジオラ2019

トレンティーノの南部ロヴェレートに、
今から一千年以上も前に建てられた荘厳な古城があります。

そこにはシスティーナ礼拝堂のミケランジェロの作品を模した素晴らしいフレスコ画を
はじめ多くの中世の美術品があります。
また周りの畑で育てられるぶどうはすべて有機栽培で、
そこからは数々の素晴らしいワインが生み出されます。

現オーナーのマルコ・ザーニは、１９８９年よりこの古城でワイン造りを手がけてきました。
マントヴァ出身で、ホテルビシネスで成功を収めた
マルコの父親がこの城を購入したのは１９７４年の事。
彼は改装して　ホテルへの転用を目論んでいましたが、
莫大な費用がかかる事からやむなく断念。
城の周囲には７ヘクタールのぶどう畑があり、
しばらくは収穫したぶどうを協同組合に売っていました。

しかし当時少年だったマルコはこの畑のぶどうからワインを造る事を志します。
葡萄にとって最良な環境の元、自然のままワインを造りたいと考え、
有機転換を徐々に進め、2007年には有機認証を取得。
現在ではビオディナミの農法も取り入れています。

畑からセラーまで、全ての工程を手作業で行い、
すべて自然のままにというマルコの考えのもと、
野生酵母で自然発酵、温度コントロールもしません。

ノジオラはトレンティーノの土着品種です。
ワインには程よい厚みがありフレッシュでフルーティ、
そして明確なキャラクターを持っています。

変わった個性のワインを見つけるのが好きという愛好家の皆さんに、
ノジオラはうれしい驚きをもたらしてくれるはずです！

ジャスミンやゼラニウムなどの小さな白い花やヘーゼルナッツのニュアンスがある香り、
豊かな酸のボリュームから来る程よい厚みのある飲み心地が楽しめます。
新鮮な魚介類や野菜との相性ぴったりですが、
特に春先のホワイトアスパラガスがおすすめです。