レグラッピーユ ティー 2022
薄濁り、旨味、柑橘、ほろ苦さ、余韻はキレのある白ワイン
l’egrappille (R)Ti 2022
これまでヤオ・ファタルのマニュエル・デュヴォーと夫婦で2つのドメーヌを持ち醸造を行ってきましたが、2019年に別々の人生を歩むこととなり、カトリーヌは新たに2haの葡萄畑を購入しこれまでどおりのレグラッピーユのドメーヌ名で再出発しました。
収穫の指揮は、少しでも傷んだブドウを迷わず捨てることができる彼女が、全てを指揮。
ワインの基となるブドウが最良のものになるよう注力し、具体的には、畑を耕す場合は馬で必要最低限に留めること。害虫や病気対策としてローリエやミント等を蒸留して作った芳香性のある水、オレガノ等のエッセンシャルオイル、そして亜鉛や硫黄と銅、いずれも必要最小限の散布に抑えること。そして収穫量を低く保つこと。こうして栽培から収穫されたブドウを自然発酵、フィルターや清澄作業は行わず、酸化防止剤をはじめとする添加物も一切加えず、限りなく100%に近い「ブドウ果汁だけを原料とした」純粋なワインを造ることに全力を尽くしていることは現在も変わりません。
薄濁りのやや淡い黄色。
文旦などの和柑橘やグレープフルーツゼリー、硬めの洋梨、桃、パイナップルなどが混ざり合う果実香に、柑橘ピールの爽やかなほろ苦さ、煙や鉱物的なニュアンス、シュクレフィレの芳ばしい香りが伺えます。
熟した柑橘を搾ったような果汁感や甘やかな風味が軽快に口中へと広がります。
開いていくにつれて、徐々にりんごのコンポートや柑橘のピール菓子などの風味が現れ、コクや充実感が加わります。
アフターにかけて塩味が感じられ、キレのある引き締まった印象を与えています。少し冷やしていただくことでスッキリとした爽快感が引き立ちます。
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