マインクラング　ヴァイサー・ムラチャック 2022

Meinklang Weißer Mulatschak 2022

2001年に開設したヴァイングート・マインクラングは世界遺産ノイジードラーゼ湖の南東岸、ハンガリー国境すぐそばのバムハーゲン村に位置しています。

オーストリアといえば、ビオディナミ農法を提唱した、ルドルフ・シュタイナーの出身国。ヨーロッパで最もビオディナミ、ビオロジック農業が浸透しているのはもちろん、ブドウ栽培とワイン造りを自身の複合農業と密接に絡ませて生物多様性・循環性を実現させているワイン生産者が非常に多い国です。

もちろんこのマインクラングもビオディナミを実践しています。

ビオディナミ農法の大きな特徴の一つであるプレパラシオンも自家製です。

例えば、自らの農園で育てたアンガス牛の角と牛たちが自農園で食べた牧草が糞となったものを500番調剤として使用しています。

このアンガス牛は彼らのワインラベルのモチーフとなっています。牛がブドウ・ワイン造りにおいて彼らの重要なパートナーであることはもちろん、生物多様性・自然循環型農業を継続するうえで、牛が非常に重要な役割を担っているからです。

彼らはいうまでもなく農薬、化学肥料、除草剤など科学的物質は畑に一切とりいれません。もちろん醸造においても人為的な介入は極力さけ、瓶詰前の亜硫酸塩をごく少量添加する以外に添加物は一切なし。天然酵母での自然発酵、ろ過も清澄作業も極力しない、とお馴染みのワードが並びます。

オーストリアワインのみならず、ナチュラルワインのエントリーレベルとしてうってつけのワイン！

祝いの場での快活で楽しいワインを意味するハンガリー語がワイン名。

黄色の強いオレンジ色、カリンや桃、エスニックなスパイス香、柔らかいアタックでアプリコットやオレンジピールの苦みと酸味を感じる味わいはドライで風味が拡がります。